年々車の盗難件数は減ってきているのですが、盗難手口が巧妙化しているらしいです。
「リレーアタック」と呼ばれるスマートキーの微弱な電波を増幅させる方法はすでに古く、「CANインベーダー」と呼ばれる車両のバンパーを外して通信システム(CAN)に直接つなげてエンジンを指導する手口や、最新の手口では「ゲームボーイ」と呼ばれるその場で合鍵が作れるツールも出回っているようです。(ただし価格が490万円!)
専門家が言うには、専用の盗難対策ツールをつけるしかないとのことですが、今回はなるべく安く盗難対策を実現しようと、iPadのGPSとオートメーションを利用した、車が勝手に移動させられたらiPhoneに通知するシステムを考えてみました。
車が移動したら発動するオートメーション
オートメーションとは?
オートメーションとは、iOS13(2019年9月)から搭載された、なにかのきっかけで自動的にアクションを実行させる便利なiOSの機能の1つ。
で、オートメーションの中には「iPhoneやiPadが登録した場所から移動したらなにかアクションを起こす」というきっかけが用意されています。
これを利用して、車にiPadを乗せておき、車が移動したらすぐにiPhoneにメッセージを送信するオートメーションを考えてみました。
効果は?
このオートメーションを仕込んでおくと、だいたい車が100mほど移動するとiPhoneにメッセージを送信します。発動しなかったことは今までありません。
問題はiPadのバッテリーが切れてしまった場合。
iPad Pro 12.9インチ版
そこで私の場合は、iPad Pro 12.9インチ版を購入しました。iPad Pro 12.9インチはバッテリー容量が1万mAhもあり、私が確認したデータでは100%まで充電すると、だいたい2週間ほどはバッテリーがもちます。
また、バッテリー残量が20%を切ったら同じようにiPhoneに通知するオートメーションを設定しておけばさらに確実でしょう。
配線工事が不要
もちろん車のバッテリーから直接つなげて常に充電した状態にしておけばいいのですが、今回紹介する方法はめんどくさい配線が必要がないのがポイント。単にiPadを車内の何処かに置いておくだけです。
意外とGPSは車内まで届くので、よほどのことがない限り位置情報を取得できると思います。
iPad Wi-Fi+Cellularモデル
ここで重要な注意点があります。車が移動したときにiPhoneに通知するには、Wi-Fi以外にインターネットに接続できないといけません。なので、iPadの「Wi-Fi+Cellularモデル」が必要です。
Wi-Fiモデルに比べて価格も高くなってしまいますが、セルラーモデルにはGPSも搭載されているので、最低限iPadの「Wi-Fi+Cellularモデル」が必要です。
ロケットモバイル
今回は格安SIMの「ロケットモバイル」を契約しました。

ロケットモバイルは「データプラン」で追加料金無しにSMSが使えます。
価格は税込み(10%)で月々328円。
その代わり200kbps(0.2Mbps)という超遅い回線なので、インターネットを閲覧したりするのは厳しいです。
せいぜいLINEで会話したり、今回のように位置情報を確認する程度。
車が移動したらメッセージを送信するオートメーション
では、早速移動したらメッセージを送信するオートメーションを作成していきます。

まずはiPadのショートカットアプリを立ち上げます。
すぐに実行にチェック!

ここでは3つ設定項目がありますが、②の「任意の時刻」にチェックが入っていることを確認してください。
もし、指定した時間の間だけ動作させたい場合は、「時間範囲の時刻」をタップして、時間を指定します。
例えば会社の通勤に車を使っている場合は、帰宅してから翌日の通勤時間までを指定しておくと、通勤時の車の移動ではメッセージを送信しません。
で、③の「確認後に実行」の部分をその下にある「すぐに実行」をタップします。

続いて①の「場所」にある「選択」をタップします。
駐車場の住所を指定しよう

画面の下に地図が表示されます。
輪っかが表示されていますが、この範囲を出たら動作します。
地図の中心にある青い輪っかはスワイプして大きくすることもできます。最低は半径100m。最小のままで良いでしょう。

「メッセージを送信」をタップします。
もし、ここに「メッセージを送信」が表示されていない場合は、その下にある検索欄に「メッセージ」と入力すると、メッセージに関するアクションが表示されるので、その中から「メッセージを送信」をタップしてください。

薄い水色の文字で「メッセージ」と書かれた部分をタップします。
車にiPadを忍ばせる
ここまでできたら愛車にiPadを乗せます。
もちろんこれでもiPhoneに通知が届きました。
細かい注意点
格安SIMについて

私が契約したiPad ProはSIMフリーではなかったので、ロケットモバイルで契約しました。が、最近販売されているiPadセルラーモデルはSIMフリーがほとんどなので、もっと安い日本通信の「シンプル290プラン」というものもあります。
こちらは回線速度もはやく、30円ほど安いのでおすすめ。
ただし、1ヶ月に使えるパケットは1GBになります。
SMSの料金

格安SIMでもSMSの送信にお金がかかってしまいます。なので、メッセージを送信する場合は、「iMessage」に指定してください。
iMessageで送信すると、送信に料金がかかりません。
「よくわからない!」という場合はコメントで聞いて下さい。送信先がiPhoneであれば、上記のやり方のままでiMessageになると思います。
アンドロイドで使いたい
あまりいないと思いますが、普段メインで使っているのはアンドロイドだけれど、iPadをもちたい!という場合でも、一応、有効です。が、その場合メッセージの送信に料金が掛かる可能性があるので注意。
リアルタイムで位置情報が見られる
SIMを差し込んだiPadは、iPhone上からリアルタイムで位置情報が確認できます。なので、単に車を盗まれた瞬間に通知が届くだけでなく、位置情報も常に確認できます。
まとめ
今回の移動したらメッセージを送信する「オートメーション」は今回のような車の盗難対策だけでなく、例えば認知症の家族が移動したら通知をするような使い方も可能です。
私は、窃盗犯に狙われないような安いクリッパー(もうすぐ走行距離も10万キロ突破)なので、こうした盗難対策は不要なのですが、仕事で使っているので今回紹介したオートメーションをセットしています。


























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